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 なおきち・かこきち

Author: なおきち・かこきち
息子4号、生まれました!
表丹沢のふもと、茶畑と牧場に
囲まれた家。ヤギ親子とともに
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麓日記

畑仕事。雑木林。親子でカエル捕り。 ときどき、旅。 丹沢山麓での田舎暮らし、 紹介します。

2018.10
08
(Mon)

アポイ岳ジオパークを歩く 

今年のジオパーク全国大会は
日高山脈の先っぽにある、アポイ岳世界ジオパーク。
ホテルもない 鉄道ももう動かない 小さな街・様似が
ひととき マニアの熱気に包まれました。

カンラン岩の解説1

カンラン岩の解説2

アポイの高山植物

カンラン岩の解説3
アポイ岳登山記/ジオの妄想が止まらない!

北海道・日高山脈のはずれにある、アポイ岳。標高800mちょっとのこの山が、高山植物のお花畑で名高いのは、山を形作っているカンラン岩にヒミツがあるという。以下は、登山口にあるビジターセンターでお勉強したこと。

カンラン岩とは、平たく言えば、マントルだ。そう聞くとどろどろの液体をイメージしてしまうが、マントルの上部は高圧のため、個体のカンラン岩になっている。それは普通、水とまじりあうと蛇紋岩に変質してしまうが、プレートの潜り込みの際にカンラン岩そのものが地表に出てきた世界でも稀有な場所、それがここアポイ岳なのだ。硬く風化しにくいうえに有害な成分を含むため、森林ができにくい。中腹以上では、岩の隙間にわずかにある土を利用して生きられる高山植物が、この山を覆っている。

ところが、その高山植物が、近年どんどん減っているという。盗掘で激減した種もあるが、そもそもお花畑のスペースそのものが、ハイマツに覆われてしまい、近年はハイマツの駆除実験まで取り組んでいるとのこと。
その原因は、ビジターセンターの展示でもジオガイドさんの解説でも、「地球温暖化」だと説明していた。低温に適応した高山植物が、温暖化で弱ってるからだという。
だが、本当にそうなのだろうか。お花畑が減っている一方で、同じ高山帯の植物であるハイマツは、絶好調に分布を広げているのだ。

そんな疑問をおぼえながら、登山道に足を踏み入れる。と、前方を横切るキタキツネ。少し歩くと林の中にエゾシカの群れ。ヒグマが掘り起こした生々しい痕跡も。途中横切った沢には「二ホンザリガニが生息しています」と解説看板! 北海道の山は楽しいねー。
中腹までは、トドマツやキタゴヨウなどの針葉樹に落葉広葉樹が混じる林を歩く。ところがそんな林の中に、高山帯や岩場にほふくして生えるはずのミヤマビャクシンが、点々と生えていた。なぜ?とガイドさんに聞くと、「ここは100年位前までは草原だったけど、そのあと木が生えて林になった場所。そういう場所はあちこちにあるよ。」とのこと。
え、かつては、草原だった? 
もしや、ここアポイは全山で草原から樹林に遷移する途上にあるのでは? 中腹までは混交林に。それより上はハイマツの低木林かダケカンバの林に。そう考えるたほうが、高山植物の退行も説明がつくんじゃないか。

では、むかし草原の山だった理由は何だろう。森林を壊滅させるような大きな災害。硬いカンラン岩の山では地滑りはおきにくい。では山火事…?と考えて、ひらめいた。アポイとはアイヌ語で「大きな火のある場所」の意味。「むかしアポイでは食料が少なかったので、大きな火を焚いて神に祈ったら、シカが少しずつ増え暮らしが豊かになったという伝承があります。」
それって、大きな山火事があって全山が草原化したので、えさ場が増えてシカも増えた、ってことじゃないの? 一度草原化してしまうと、カンラン岩の基質では容易に森林には戻れなかったが、長い年月を経て今まさに森林に帰ろうとしている、って解釈はどうだろう。土壌を調査してみて、過去に大きな火事があった痕跡が見つかれば、新しい事実が見えてきたりして。

我ながら興奮してきて、勢いでガイドさんに語ってみたら、「それは伝説だから」と一笑に付されてしまった。けれど、「アイヌの伝承には必ず意味がある」と、昨日の大会シンポジウムで先生が熱弁していたぞ。JGN(日本ジオパークネットワーク)のホームページにも、こう書いてある。
-例えば、山や川をよく見て、その成り立ちと仕組みに気づくと、今まで何とも思わなかった景色が変わって見えてきます。
-目の前に広がる景色や、口にする料理の中に、地球(ジオ)と人々とのかかわりが感じられるストーリーがたくさん隠されています。

山頂に立てば、眼下にはるかに広がる太平洋と、突き出したえりもの岬・・・と言いたいところだけど、霧でなんにも見えなかった。でも、みつけたぞ、ジオストーリー! アポイの岩山や高山植物が、神々の伝承が、そのヒミツをちょっとだけ見せてくれたような、そんな気分。
なーんてね。この無責任な「アポイ岳山火事説」は、お知り合いになった様似町の郷土資料館の先生に、メールしてみましょ。アポイ岳ジオツアー、勝手な妄想で、ワクワク感が止まりませーん!

アポイからのながめ1

アポイからのながめ2

アポイからのながめ3

山頂にて
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