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 なおきち・かこきち

Author: なおきち・かこきち
息子4号、生まれました!
表丹沢のふもと、茶畑と牧場に
囲まれた家。ヤギ親子とともに
「命のつながりを感じる暮らし」
楽しんでいます。

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麓日記

畑仕事。雑木林。親子でカエル捕り。 ときどき、旅。 丹沢山麓での田舎暮らし、 紹介します。

2007.06
29
(Fri)
がっこうのお庭

しびれた。
前から気になっていた自然学校だったが、今回の訪問で、大ファンになってしまった。
場所は、岩手県葛巻町。自然エネルギー利用に町民あげて取り組む町だ。木質バイオマスと風力発電で、町の電力自給率150%という数字は半端じゃない! 東北の山奥にこんな町があるなんて!
森と風のがっこうのプログラムも施設も、徹底的に自然エネルギーにこだわる。僕らのうんちから出たバイオガス(メタンガス?)で調理。雑排水の排水管からしみだした水が畑を潤す。もちろん風呂は薪で、その薪は雑木林やカラマツ林の管理から出たものだ。プログラムの参加者も、畑や鶏の世話、薪割りに汗を流す。
がっこうの建物は、廃校になった分校の木造校舎。校庭のはずれには車掌車を譲りうけた図書室もある。どれもこれも素敵だ。

夜。お酒が入って、がっこうを主宰する吉成さんが、熱い思いを語ってくれた。
今の環境教育や自然体験プログラムには、地域という要素が欠けているよ。自分は、まず地域に根を下ろしたい。地域の子どもたちと、一律の教科書を開くのではなく地域から未来を考えていくがっこうにしたいんだ。

そんな話を聞きながら、気づいたことがあった。
僕はここ2~3年、気になったいくつかの自然学校や、環境教育に取り組む人を訪ねて旅をしてきた。沖縄のある村で子どもたちの居場所づくりに取り組む小さな自然学校。一大観光地・西表島で観光客相手よりも地域文化の継承に取り組むエコツーリズム協会。昨年初めて訪れたタイマグラも、そんな旅のひとつだ。
何となく惹かれた場所を無秩序に訪ねていたつもりだったが、そこには必ず、地域に根を張って、そこから僕たちに何かを発信している人がいた。僕はそれに惹かれていたのだ。
根を持つことと、翼を持つこと。吉成さんはそんなふうに語ってくれた。

僕の夢は、日本の自然や、自然に根ざした暮らしの素晴らしさを伝える小さな自然学校兼民宿兼カフェを作ることだ。40を過ぎて夢を語るのも気恥ずかしい歳になってきたが、そのために学び、旅をし、ステップアップしてきたつもりだ。
森風を訪ねて、地域に根ざすというキーワードを、僕は実感として学んだ気がする。吉成さんも数年前にここにやってきた「よそもの」だ。よそものはよそものとして、地域にとけこみ、地域から学び、地域に必要とされる人になっていくことができるのだ。彼の言葉には、自身が満ちていた。
僕らも、根を張ることができる場所を、これからの10年、真剣にさがそう。

車掌車の窓から

校歌

車掌車の図書室


もうひとつ、森と風のがっこうが魅力的だったのは、カフェ森風の存在だ。
廃屋寸前だった小さな木造家屋を徹底的に直し、部材をリサイクル・リユースしてできた、居心地のいいしゃれたカフェ。木造校舎が子供たちの居場所なら、ここは大人がゆったりと過ごせる素敵な空間。
それは、僕の将来構想に登場するカフェ、そのものだった。
山歩きや自然散策に来た人がふと立ち寄れるカフェ。静かな音楽。居心地のいい木の椅子。旅や山歩きを描いた本を眺めながら飲むコーヒー。さりげなくちりばめた、森からのメッセージ。環境教育とか自然体験プログラムとか、そんな構えた催しはなくとも、カウンターをはさんで自然談義。もりあがったら、ちょっと一緒に森へ行ってみましょうか。
森と風のがっこうがある上外川集落は、戸数12世帯。タイマグラに負けないとんでもない山奥の集落である。でも、素敵なカフェを作れば、お客さんは来てくれるのだ。
やられた。
正直な感想である。
カフェ森風1

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