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 なおきち・かこきち

Author: なおきち・かこきち
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表丹沢のふもと、茶畑と牧場に
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麓日記

畑仕事。雑木林。親子でカエル捕り。 ときどき、旅。 丹沢山麓での田舎暮らし、 紹介します。

2010.12
04
(Sat)

ひたひこ山線 

九州レポートその2
ローカル線・途中下車の旅を楽しんできました。
ますます出張とは関係ありません(笑)。

ひたひこ山線のディーゼルカー

   旅センサー、スイッチ・オン!

田川後藤寺駅

   ローカル駅の昼下がり

ベーゴマ大会

   駅前商店街ベーゴマ選手権、開催中!

古民家レストラン1

古民家レストラン2

   素敵な古民家カフェ発見!

大行司駅

   幸福の黄色いハンカチ

車窓から

   夕陽に向かって、線路は続くよ
ここから下は、このときの旅行記です。
ちょっと長いので、時間のある方だけ、どうぞ。

●●● ひたひこ山線 乗り残しのたび ●●●

学生時代から、JR全線乗りつぶしを目標に全国を旅する鉄道マニア仲間を横目に、天邪鬼の僕は「乗り残しのたび」を公言してきました。
この線に乗りたい!というローカル線では、ただ列車に乗るだけでなく、必ずひと駅以上、駅と駅の間を歩くこと。
歩く区間はだいたい旅行前に目星をつけますが、列車からの眺めや駅の名所案内看板を見て突然思い立つこともしばしばです。何のためにそんなことをするのかと問われれば、紀勢本線は全部乗ったよ、南部~岩代間は歩いたけどね、という具合にマニアックに自慢するのに使います。天北線の安別~飛行場前とか、深名線の蕗ノ岱~北母子里とか、武勇伝はたくさんあるのだ。

前置きはそのくらいにして、今回ひさしぶりの「乗り残しのたび」に選んだのは、北九州の「日田彦山線」。昔の炭鉱町を通り、山間に分け入り、小京都・日田を目指すローカル線です。
まずは地図と時刻表を眺めると、気になったのは「採銅所」という渋い名前の駅。ネットで調べると、大正時代に作られた木造駅舎が現役、とあります。ここだね! まずは1箇所目決定。
あとは、田川市で炭鉱町の面影を探すとか、英彦山周辺の山里歩きかな、と見当をつけて、小倉から2両編成の白いディーゼルカーに乗車しました。

採銅所の眺め


まずは目論見どおり採銅所駅で下車。山に囲まれたのどかな集落で、木造駅舎もかわいい。さあ一人歩きを楽しむぞ、と歩き出したら、いきなりこの看板で出端をくじかれました(笑)。

ひとり歩きはやめよう


来る前にネットで下調べしたことは、この駅名が奈良時代から銅の採掘が行われたことに由来すること。今の時代、たいがいのことはネットでわかる。でも、いまは「採銅所」がここの地名そのものになっていることは、街を歩いてみて初めて気がつきました。神社には「採銅所村」と掘られた鳥居が立ってるし、役場の採銅所支所も、採銅所小学校もありました。パンダやウサギの絵が描かれた「採銅所保育所」の看板は、あまりに名前がミスマッチで楽しくなります。道行くおじいさんに「おはようございます」と挨拶したら、「ああ、お世話になります」と言葉が返ってきました。これが採銅所流の挨拶なのでしょうか?

採銅所保育園


採銅所ではひと駅歩きはやめて、再びディーゼルカーで南へ。次の香春駅はセメント工場の巨大なオブジェ?に惹かれましたが、そこはぐっとこらえて素通りし、田川伊田で次の途中下車。昔は石炭満載の貨物列車が行き交ったのでしょう、今はだだっ広いだけの駅構内に、かつての炭鉱で賑わった面影をちょっとだけ感じます。でも、駅前は何の変哲もない地方都市という感じです。炭坑節に歌われた有名な煙突が保存されている石炭公園に行ってみましたが、小春日和の芝生広場がのどかな公園というおもむきで、やや、物足りません。
石炭博物館で「絵解き:炭坑節の踊り方」のチラシをゲットしたので、これでよしとするか、と思いながら隣の田川後藤寺駅まで歩くことにしました。博物館で道を聞いて、むかし繁華街だったという「栄町通り」へ。この通りかな?やけに細い道だな、と思って角を曲がった瞬間、うわっ!

もと繁華街


そこは、昭和の残像でした。やけに軒の低い商店と色あせた看板と空き家が並ぶ、炭鉱町の繁華街の名残。うーん・・・50年前、ここが賑わっていたころに思いを馳せながら(かなりの想像力が必要)、人気のない土曜日の昼下がりの「もと繁華街」のシャッター通り(というか廃屋通り)を、田川後藤寺駅までたどります。駅前の商店街(こちらは、それなりに今も賑やか)では、おもちゃやさん主催ベーゴマ大会に子供たちと一緒に歓声をあげ、気分も少しハイになって、再び車中の人に。
 田川後藤寺を出ると、列車は英彦山の山間に分け入っていきます。壮麗な社殿風の彦山駅には惹かれましたが、下車をためらっているうちに発車。長いトンネルで峠をこえて最初の駅、筑前岩屋で3回目の途中下車です。
 駅前で野菜を売っている観光協会のお兄さんから、地図入りの観光パンフもゲット。次の大行司駅に向け、線路を目印に農道をくねくねと下っていきます。石組みに守られた棚田が谷沿いに続き、トタンをかぶっているけれど茅葺の農家が並ぶ山里。見上げれば中腹には線路がとおり、明治期の作というアーチ橋が谷にかかります。単行気動車がとことこと走る姿は、周辺の自然にすっかり溶け込んで、美しい里山の景観のひとコマです。素敵なところだなあ。

筑前岩屋駅

アーチ橋と東峰村の眺め


 アーチ橋のたもとの畑で作業中のおばさんと、言葉を交わしました。どこから来たの、神奈川県?そりゃ遠くから来たねえ。うちの娘が結婚して横浜に・・・と、よくある会話だけれど、農作業の手を休めて気さくに話しかけてくれたのが嬉しくて、ずっと話し込んでしまいました。夏にはホタルがたくさん飛んで、川で泳げるのよ、子供さん連れていらっしゃい、という言葉に、真剣に再訪を考え始めた私。そういえば観光パンフには、木造校舎を改造した体験宿泊施設も載ってたな。里山、棚田、清流、古民家、ホタル、そして古きよきローカル線・・・。もしやここ東峰村は、いいプロデューサーが仕掛ければ、大化けする場所なのでは?
 おばちゃんと話しこんで時間がなくなり、早足で大行司駅を目指します。ところがまたもや、その行く手を阻むものが! 農家を改造した古民家レストランがあるではないですか。縁側でコーヒーでも飲んでいきなさいよ、と庭で作業中のおじさん(ご主人?)に声をかけられると、もう誘惑には勝てません。しゅーしゅーと湯気を上げるストーブのそばに腰をおろし、この家の子供なのか小さな女の子たちと遊びながら、幸せなコーヒーを一杯。ああ、東峰村、駆け足でひと駅歩くだけなのが、ほんとうにざんねん・・・。

古民家カフェ

大行司駅


 そして、超早足でかけ登った丘の上にある大行司駅が、とどめでした。素朴な木造駅舎に夕陽がさしこむ眺めは、完全にヤバイ。ほんとうに絵に描いたよう、この駅の半分をカフェに改造したらどんなに素敵かなあ・・・。ここは高倉健の出身地だそうで、黄色いハンカチが無数にはためく小さな駅に、これまた小さな気動車がゆっくりと入ってきます。1枚の絵のような、ローカル線の魅力満載のシーン。美しくて、郷愁たっぷりで、ここで下車してよかったな、また来よう、と心から思いながら、列車に乗り込みました。

 そんなわけで、久々の「乗り残しのたび」は、大成功! 俺の旅センサー、まだまだ錆付いてないよ、マニア仲間にどう自慢しよう…ニヤニヤと考えるうちに、ディーゼルカーは夕暮れ迫る日田駅にゆっくり到着。乗り残した区間、田川伊田から田川後藤寺と、筑前岩屋から大行司は、次の機会に。次回への宿題が出るところも、乗り残しのたびの楽しいところなのですよ。
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コメント

 

shimanoです.ご無沙汰しております.

いつも素敵な写真と文章をありがとうございます.
青春の頃,列車であちこち出かけていた頃の気持ちを少し思い出しました.

いつもながら写真が秀逸です.何日か前の,駅の夜景,広角の効果が気持ちよく出ていますね.一方,今回のディーゼルカーの写真,遠く続くレール,また福岡の町並みやカフェの看板では望遠の効果が良い感じで,自分が「遠くを見つめている」感じになりました.

田舎暮らし,旅,どちらのレポートも,毎回楽しみにさせていただいています.基本的にROMですが,これからも更新よろしくお願いします.

 

おお、shimanoさん、ひさしぶり! 分不相応なお褒めの言葉は照れますが、コメントいただいて嬉しいです。
最近は我が家は九州づいているのですが、博多の町を歩くのは16年前の九州学会以来。懐かしく青春時代を思い出して、遠い目になりましたよ(笑)。
これからも更新、頑張ります。どうぞよろしく。

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