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 なおきち・かこきち

Author: なおきち・かこきち
息子4号、生まれました!
表丹沢のふもと、茶畑と牧場に
囲まれた家。ヤギ親子とともに
「命のつながりを感じる暮らし」
楽しんでいます。

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麓日記

畑仕事。雑木林。親子でカエル捕り。 ときどき、旅。 丹沢山麓での田舎暮らし、 紹介します。

2011.08
03
(Wed)

海の癒し -南国土佐のたび②- 

大岐の浜

海癒の湯

最低3泊、できれば1ヶ月くらい滞在してほしいんですよ。
海癒」のオーナーのみつさんのお話を聞いた、半年前から
心は、真夏の雲が浮かぶの大岐の浜に、飛んでいました。

ラッコ2匹

お部屋でお食事

波乗りユウマ

泳いで、温泉入って、お昼寝して、また泳いで。

波と遊ぶマコ

大岐の浜の夕暮れ


海癒へは、2家族でお邪魔しました。
みつさん、楽しい時間を、ほんとうにありがとう。

なおきちのカメラ不調のため、ほとんどの写真は
親戚のみのるくんが撮ってくれました。
こちらも、ステキな写真、どうもありがとう。

いい旅をすると、感謝の気持ちを、思い出します。


ここから先は、このときの旅行記です。興味のある方はどうぞ。

海癒滞在記

海癒は、不思議な宿だった。
海沿いにそびえたつ7階建ての白亜の建物は、威圧感があり、美しい大岐の浜の景観になじんでいるとはとても思えない。さらにその印象は、中に入ると一変する。ガラスがわれ、ひびの入った壁、壊れた自販機、人気のない受付カウンター・・・。ここはリゾートホテルの廃墟? 部屋も不思議なつくりだった。配管ダクトむき出し、エアコンは壊れて使えない、ガタガタ音を立てて回る天井の旧式扇風機。なんかここ、大丈夫?
某大手デヴェロッパーが大岐の浜の土地を買占め、その融資でみつさんのお父さまが土佐清水一の高層リゾートマンションを建てたのが昭和48年、国立公園の開発規制がかかる直前の駆け込み開発だったそうだ。以来、億単位の金をかけた温泉掘削など、歩んできた道はまさにバブルのリゾート開発そのもののだ。一方、みつさんはそんなお父さまの方針に反発しながら、あちこち旅を重ね、外国でのホテル修行も経て、10年前にこの巨大リゾートマンションを引き継いだ。膨大な借金に途方にくれる毎日だったという。
そんなみつさんはなんと180度舵を切り、家族や個人旅行者がリーズナブルに滞在できる宿への改造を始めたのだ。木の香り漂うこじんまりした温泉施設を作り、マンションの部屋もひとつひとつ、建築家や心ある旅人の手で改装していく。改装に参加してくれる長期滞在者には宿泊費を大幅割引し、個性的な部屋が次々と誕生した。テラコッタの部屋、お月見ができる部屋、ヒノキの部屋・・・。まだ改装は途中だから、廃れたリゾートマンションと旅人宿が同じ建物に同居しているわけだ。
海癒はある意味、日本の観光業の縮図なのかもしれない。大規模リゾート開発や宴会型の団体旅行から抜け出して、ひとりひとりの時間や思いを大切にするおもてなし、見るだけじゃなく体験型観光へ・・・だけど、まだ完全には高度経済成長やバブルの夢も捨て切れていない、日本の。

見た目の第一印象に反して、海癒での滞在は心地良かった。大テーブルで宿泊者みんなで食べるご飯は地元食材があふれ、旅人の笑顔に満ち、幸せなひととき。エアコンなどなくても、開け放した窓からは海風に癒される。そして、海や川での楽しみ方には、それこそ親身になって、みつさんや奥さまが相談に乗ってくれる。磯遊びも海水浴もできる大岐の浜は目の前、疲れたら、まきで沸かした露天風呂も待っている。天然温泉100%、塩素を入れていないやわらかいお湯のお風呂が。
みつさんと語り合った話も印象的だった。僕らはエコツーリズムつながりのご縁で知り合ったけれど、「ガイドが連れ歩くエコツアーってあんまり興味ないんですよ」という僕の言葉に、みつさんはもろ手を挙げて賛同してくれた。旅人が、自分の時間やリズムを大切にして滞在しながら、自分で宝物を発見していく旅。そのお手伝いをするのが、宿主だったり、エコツーリズムの仕掛け人だったり、したいよね。だって、ガイドが連れ歩くエコツアーって、ひとつ間違えたら、バスガイドさんが旗を振る団体旅行とあんまり変わらないから。
僕らはみつさんプロデュースの「ヒミツの川探検ツアー」に行ったけど、ヒミツの川につれてってもらったあとは、川でのシュノーケリングの注意点やおもしろポイントを教えてもらい、あとはみつさんや奥さまも一緒に川で遊んできた、という感じ。お昼前にみつさんご夫婦は帰ってしまい、午後はご家族で思う存分楽しんできてくださいね、という「ツアー」は、まさに僕が思い描いていた「旅人が、自分の時間やリズムを大切にして滞在しながら、自分で宝物を発見していく旅」そのものだった。

ところで、海癒を去る朝、みつさんのお父さま(=リゾートマンションの創始者)ともお話ができた。息子が方針を変えてしまって、あんたらのような面白い人は来てくれるようになったが、商売としてはこれではいかんのじゃ、もっと旅行代理店とも組んでようけ人に来てもらわなあ、国立公園になった今は二度と作れんような立派なマンションを作ってがんばってきよったんじゃが、息子は・・・と、ちょっと口惜しげに語りながら、でもみつさんのお仕事を手伝ったりしてるおじいちゃん。そうやって、バブルの夢も旅人宿も同居してるような海癒だから、人間っぽくて、日本人らしくて、おもしろいのかも知れない。おじいちゃんの夢があったから、いまのみつさんがいるんだろうね。

そんなみつさん、奥さまと知り合ったのはなんと、20数年前の北海道のユースホステルだそうだ。層雲峡YHで知り合って、摩周湖YHまで追いかけてね・・・と語るみつさん、なんと、ルーツは僕と同じじゃないですか。あのころの北海道楽しかったですよね。とおい~せかいに~♪ と語り合った僕ら。20数年前、きっと北海道のどこかで会っていたか、すれちがっていたに違いない。YHを泊まり歩きながら、自分の足で歩く旅の楽しさ、見てまわるだけじゃなく体験することの面白さを学んだ僕ら。旅先で仲間を作り、生涯のパートナーまで見つけてしまった(つかまってしまった?)僕ら。なんだか、いい宿を見つけたというよりも、ステキな旅仲間ができたようで、とてもうれしい。
みつさん、きっとまた来ます。そのときは「なおきち・かこきちプロデュースの部屋」を作りに、長期滞在させてくださいな。
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