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 なおきち・かこきち

Author: なおきち・かこきち
息子4号、生まれました!
表丹沢のふもと、茶畑と牧場に
囲まれた家。ヤギ親子とともに
「命のつながりを感じる暮らし」
楽しんでいます。

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麓日記

畑仕事。雑木林。親子でカエル捕り。 ときどき、旅。 丹沢山麓での田舎暮らし、 紹介します。

2011.08
04
(Thu)
南国土佐といえば、清流の川と、ニホンカワウソ。
世紀の大発見!はできなかったけど
カワウソの気持ちになって、泳いできました。

カワウソの川1

カワウソの川2

カワウソの川3

カワウソの川4


この先は、このときの旅行記です。興味のある方はぜひ。

カワウソになる旅

 夏休みの自由研究、せっかく行くのだから高知の何かを調べようと言って、小学校3年生のユウマが選んだテーマが「ニホンカワウソ」だった。
 絶滅したと思われるニホンカワウソ(まだ絶滅宣言は出ないが、最後の確実な目撃から約30年たっている)が、最後まで生息していた(いる?)のが、ここ高知県西部の幡多地方なのだ。
川の中下流に生息し、ときには海にも餌探しに出かけるニホンカワウソは、戦前は東京の川にもいたという。が、毛皮が高価な値段で売れたこと、漁師さんから敵視されたこと、そして水質汚染や護岸改修などがとどめとなって、各地から姿を消していった。決して人里はなれた山奥の動物ではない、身近な里山の動物だったのだろうなあと想像していた。
 ところが、ユウマの自由研究に協力して(というより親のほうが熱心になって)図書館で借りてきた本によると、狩猟が禁止される前の大正~昭和初期、全国の狩猟統計に記録されているニホンカワウソの捕獲数は、年間100頭前後。北海道から九州まで捕獲されているが、どこに多いという傾向もなく、少数個体が日本全国に散らばっている感じだ。
 海癒で、みつさんや彼のお父さまに聞いてみても、カワウソを見たことはないという。戦時中、カワウソ捕り名人が土佐清水にいて、何頭も捕まえ(そのころはすでに捕獲は禁止されているので密猟だ)、毛皮の儲けで自転車に原動機をつけた(当時はとても珍しかった)という話を聞かせていただいたが、お父さま自身は川や海で遊んでいても見ることはなかったそうだ。別の本には、昭和30年台のここ幡多地方で、中学生がカワウソを捕まえて大騒ぎになったという話も載っている。カワウソはなわばりを持ち夜行性だというから、人間の目に触れることはほとんどなかったのか。そういえば、日本昔話にはタヌキやキツネやイノシシはよく登場するが、カワウソが出てくる話は聞いたことがない。河童のモデルはカワウソだという説もあり、むしろ物の怪のような存在で、身近でなじみのある動物ではなかったのかもしれない。

 そんなカワウソの日本最後の生息地だったここ幡多地方では、昭和40年代後半に高知県によって2度の学術調査が行われた。その際、もっとも多くの営巣が確認された川が、「ヒミツの川探検ツアー」でみつさんが連れて行ってくれたS川だったのだ。(ヒミツの川なので、名前はナイショ。四万十川ではないよ。)
 山奥の淵までつれてってもらい、どぼんと水に飛び込む、という姿を勝手にイメージしていたけど、ぜんぜん違った。海から車でたった5分、おもいきり河口近くだ。水量も豊かで、シュノーケリングをつけた川下りでは、淵でもないのに大人の背も届かない深さが続く。こんな川で泳ぐのは初めての経験だ。泳いでる魚もコイとかアブラハヤとか、ものすごくなじみのある種類ばかり。なのに、水がとんでもなく透きとおっていて、そういう魚に混じって、カワウソの好物だというミナミテナガエビが泳いでいるのも、ステキ。
 なるほど、河口まできれいな水が豊かに流れていて、まわりに森があって、川岸も、注ぎ込む海岸も自然のまま、という環境がカワウソには必要なんだ、と納得。そういう川は、たしかに関東にはない。日本中探しても、そう多くはないだろうなあ。
 でも、ここには、そんな川があるのだ。どこかに今もひっそりとカワウソが暮らしていることを夢見て、すぐそこの川岸の茂みからのカワウソの視線を想像しながら、泳いできた。ヒミツの川ツアーは、わくわくするような「カワウソになるツアー」でしたよ、みつさん。
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