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 なおきち・かこきち

Author: なおきち・かこきち
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麓日記

畑仕事。雑木林。親子でカエル捕り。 ときどき、旅。 丹沢山麓での田舎暮らし、 紹介します。

2011.12
18
(Sun)

工場鉄道 

工場萌えの方におすすめ
岳南鉄道の旅。

日本には、いろんなローカル私鉄が
あるもんだなあ・・・
と思ってしまう
ひたすら工場の中を走る電車です。

工場に吸い込まれる電車

岳南原田駅

ワムハチと501機関車

岳南江尾

岳南鉄道旅行記 【 ワムハチに出会う旅 】

岳南鉄道への乗換駅は東海道本線・吉原駅。そこには、最近とんと見なくなった懐かしいモノが、ずらりと並んでいた。
ワム80000型貨車、通称ワムハチ。
かつて、貨物列車といえば、長大に連ねたワムハチだった。が、最近はトラックに簡単に積み替えられるコンテナ車が貨物輸送の中心になり、ワムハチは人知れず姿を消していった。かくいう自分も、吉原駅のホームに立ってはじめて、あ、ワムハチだ、そういや近ごろ見なくなったなあ、と思ったくらいなのだから。

岳南鉄道はローカル私鉄だが、のどかな田園風景の中をのんびり走るローカル線ではなく、パルプ製造が盛んな富士市の工場地帯の中を走る、と聞いていた。貨物輸送のために作られ、旅客輸送はおまけでやってきた私鉄なのだ。そういう路線はかつて全国にたくさんあったが、たいがいは貨物輸送が自動車に切り替わり、細々と続けた旅客営業もついに力尽きて廃線、というパターンが普通だ。ところが。
構内に止まっているワムハチは、明らかに岳南鉄道に入っていきそうに見える。ひょっとして、この鉄道は、まだ貨物取扱してるの?

さて、吉原駅から乗った小さな電車は、まさに工場地帯の真っ只中を走る。駅の名も、次はジャトコ前だ。ジャトコって何の工場だろう…。工場に吸い込まれていく何本もの引込み線もステキ、と思っていたら、岳南原田と比奈の間では、電車そのものも工場の中に突っ込んでいくのだ。複雑なパイプをくぐり、鉄骨の合間をぬい、巨大な煙突を避けてカーブ、カーブ。これ、間違えて引込み線に入ってない?と思ってしまう大迫力。すごい。夜に来たらさぞかし綺麗だろうなあ。
比奈駅からは工場地帯をやや離れて住宅街を走り、少しずつ山が近づいて、ローカル線っぽくなるかな、と思い始めたところで終点の岳南江尾着。どーんとそびえる富士山をバックに小さな木造駅舎と行き止まりの線路が郷愁を誘う…と思いきや、そのすぐ上を新幹線の高架が通り、ときどきゴーっと轟音を響かせて目にも留まらぬ速さでN700系が通過していく。ローカル線の終着駅にはあまりにミスマッチな音と眺めにいたたまれなくなり、すぐに折り返す電車に乗ってしまった。

さて、工場に圧倒されているばかりでは負けだよね、とばかりに比奈駅で途中下車。おお、コンテナ車に混じってワムハチが何台も構内に停まり、その先頭には古武士然とした凸型の旧型機関車501号。ステキ。と思ったら、ピュイ、と警笛を鳴らして、501号が動き出したではないか! ローッという吊り掛けモーターの重低音を響かせて目の前までやってきた。もしやファンサービス…?って、そんなわけはなく、ワムハチやコンテナ車の入れ替え作業をしてから、隣の原田駅目指して工場の煙突とパイプの中に吸い込まれていった。ほかにも、赤い電気機関車や、501よりは少し若そうな旧型電機も見える。そして、居並ぶワムハチ、ワムハチ。ここは、貨物が現役の鉄道なのね。
ここから岳南原田まで、定番の「一駅歩き」にチャレンジ。といっても線路は工場の中に吸い込まれてしまう区間なので、ちょっと遠回りして工場を迂回。歩いてみると、電車の車窓や駅からは見えなかったさまざまなことに気づく。まず、工場以外はここは豪壮な日本家屋が並ぶお屋敷街だということ。そして、工場地帯に似つかわしくなく、街を流れる用水がとっても綺麗なこと。富士山の湧き水なのだろうか、ものすごく澄んだ清冽な水が工場の横を流れているのが、なんとも不思議。パルプの工場からもくもくと出される煙の臭いと、ひっきりなしに行き交うトラックの排気ガスで、お世辞にもいい空気とはいえないのと対照的だ。
岳南原田駅。意外にもこの駅には立ち食いそばの店があり、電車を待つ高校生が美味しそうにそばを食べていたのが印象的だった。そして駅の周りは巨大な煙突の工場、また工場。生活感があるんだか、ないんだか。

そう、岳南鉄道は、妙なローカル私鉄だった。きっとふた昔くらい前までは、貨物が主役で人はおまけのローカル線というのが、他にもたくさんあったのだろうな。帰りの吉原駅でワムハチの列を眺めながら、そんなことを考えていた。JRの構内には、パンタをおろしてもう動きそうにないEF66が留置されていて、現役のワムハチをうらやましそうに眺めているように見える。その横を、最新式のEF210がひくコンテナ貨物列車が、軽快に通過していく。それはそれでかっこいいし頼もしいけど、巨大な煙突やパイプの要塞に吸い込まれていく凸型電機とワムハチは、絵になっていたね。富士には月見草が、工場にはワムハチが似合うのだ。

ワム8

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