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 なおきち・かこきち

Author: なおきち・かこきち
息子4号、生まれました!
表丹沢のふもと、茶畑と牧場に
囲まれた家。ヤギ親子とともに
「命のつながりを感じる暮らし」
楽しんでいます。

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麓日記

畑仕事。雑木林。親子でカエル捕り。 ときどき、旅。 丹沢山麓での田舎暮らし、 紹介します。

2012.03
30
(Fri)

ベンガラの街 

ベンガラの家1

ベンガラの家2

ベンガラの家3


太陽のように 光りかがやく赤だけでない
翳りのある紅も愛した 日本人の「粋」。

ベンガラの街 備中・吹屋を訪ねました。

吹屋の家並み




ここからは、ベンガラの街・吹屋の旅行記です。
興味のある方はぜひどうぞ。

「遺産の街は過去の街?」

西日本の古い街並みを歩くと目につく、赤い色。柱や壁に塗られた、はっとするほど鮮やかな朱色、渋いさび色、淡いピンク色…。ずっと気になっていた、日本古来からの塗料「ベンガラ」。その産地として栄え、今もベンガラ塗りの古い家並みを残す街が岡山の山中にある。しかも、かつてベンガラで富を築いた村人たちが、景観を統一するために話し合い、わざわざ石州瓦職人や宮大工を招いて作った街並みと聞けば、ランドスケープの専門家?としては一目見ておきたいのだ、と嫁さんを説き伏せ、今回の訪問となった。
行ってみれば、意外と観光地。吹屋の古い家並みは、その多くが雑貨屋さんやカフェになっていて、平日でも結構散策している人が多かった。僕らもそぞろ歩きしながら、いろんな「赤」を楽しみ、ベンガラ染めののれんやショールを買ったりして、3時間ほどゆったりした時間をすごし、吹屋を後にした。

吹屋の町並み

犬と遊ぶ


・・・けど。
あれ、もう終わり、かな?
この、ちょっと物足りない感は、なんだろう。
そういえば、ベンガラ染めの布や和紙はステキだったけど
できれば、我が家の柱や壁を、ベンガラで塗りたいんだけど
そういう話は、あまりできなかったな。

そもそも、肝心のベンガラがあまり売ってなかった。ベンガラ展示館の解説のおばあちゃんに聞いてみたら、土産品の片隅から、埃まみれの赤ベンガラと黒ベンガラの袋が1袋ずつ、登場。が、その使い方を聞くと、さっきまでのマシンガントークは急にトーンダウンして、わしゃあ切符売りを頼まれてるだけじゃけ…と、おばあちゃんは可哀そうなくらいしょぼーんとなってしまった。
僕が一番惹かれた街づくりの話も、展示や街のパンフのどこにも、出てこない。控えめな気質の地域なのだろうか、もっと街自慢を聞かせてほしいのに。
ベンガラ塗るとこんないいことがあるんですよ、昔の人の知恵はすごいですね。現代人の生活にだって、こんなところに使ってみたら、ほら…。 そういうメッセージにも、ざんねんながら、出会えなかったな。

もうひとつの吹屋自慢、日本一古い現役木造校舎の吹屋小学校も訪ねた。ところが、小学校はこの3月いっぱいで統廃合されてしまうのだそうだ。子供が激減して、今後数年で入学見込みの子は1人か2人しかいないという。こんなにステキな宝物がたくさんある街で、観光地としてもそれなりに賑やかに見えるのに、魅力を感じてIターンUターンする若い人はいないのだろうか。
そういえば、吹屋の街には、カフェや雑貨屋さんはあっても、生活観を感じられる家が少なかった。古い家を大事にしながら工夫して、楽しく暮らしているんだな、という気配が、感じられなかった…。
なんだか心配になってきたぞ。

僕の吹屋滞在はたったの3時間、たまたま、吹屋を熱く語る人に出会えなかっただけかもしれない。だからここから先は、あくまで一般論と思って欲しい。僕は古い街並みは大好きだ。文化遺産を生かしたカフェや雑貨屋さんめぐりも、ステキと思う。だけど、生活とともにあってこそ文化、今の僕らの暮らしへのメッセージが、聞きたかった。遺産を眺めるだけじゃなく、未来につながっていく何かを、感じたかったのだ。

ベンガラの家の玄関

ベンガラの家と光


実は、何が物足りなかったんだろう、という思いを整理して結論に至るまで、2日かかった。それでも、吹屋のベンガラ数百年の歴史を、そう簡単に結論付けるのは、あまりに乱暴なことだと十分承知している。
だから僕はもう一度、吹屋を訪れてみたい。この土地を愛し、ベンガラを愛し、この街を何とか未来につなげていこうと頑張っている人の話を聞いて、僕らの暮らしに生かせる何かを、見つけ出したいと思う。
そのためには、実践も大切だね。まずは家の柱を、買ってきた赤ベンガラで塗ってみましょうか。

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