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 なおきち・かこきち

Author: なおきち・かこきち
息子4号、生まれました!
表丹沢のふもと、茶畑と牧場に
囲まれた家。ヤギ親子とともに
「命のつながりを感じる暮らし」
楽しんでいます。

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麓日記

畑仕事。雑木林。親子でカエル捕り。 ときどき、旅。 丹沢山麓での田舎暮らし、 紹介します。

2014.08
04
(Mon)

駅をたどり、まちを結んで その1 

ユウマ、マコを連れて、宗谷本線各駅停車の旅。
3泊4日かけて、最果てのまちを目指しましました。

かぼちゃ畑でつかまえて
かぼちゃ畑でつかまえて

悠久の流れ、天塩川
悠久の流れ、天塩川

空に続く道
空に続く道

秘境駅で汽車を待つ
秘境駅で汽車を待つ

旅人宿のあかり・咲来
旅人宿のあかり

ジンギスカンに舌鼓
ジンギスカンに舌鼓

ここから下は、宗谷本線各駅停車 旅日記です。
興味のある方はどうぞ。
★ 美深駅  8月1日

 自分でトロッコを運転して、廃止になった国鉄美幸線のレールの上を走る、美深トロッコ王国。鉄ちゃん垂涎の、ホンモノ体験に、ユウマもマコも、大興奮。広場一周なんかじゃない、鉄橋も踏み切りもある5kmの立派な鉄道だ。ただし踏切ではこちらが一旦停止しましょう、というのがご愛嬌だけどね。
 国鉄美幸線と言えば、100円稼ぐのに3000円以上経費がかかる「日本一の赤字ローカル線」で知られ、それを逆手にとって、日本一の赤字ローカル線で結婚式列車とか、いろいろ面白いことをやっていたっけ。でもそんなに努力も実を結ぶことなく、昭和60年に廃止。浅田次郎の小説「鉄道員(ぽっぽや)」は、この線の廃止もモチーフのひとつになっている(と思う)。
 そして鉄道が消えた沿線はさらに寂れ、忘れ去られていく…かと思いきや、その線路を使ったトロッコ王国で、美幸線はよみがえった。それも美深町が税金を投じたのではなく、地元有志で立ち上げたというのだから、その心意気やいかに!
 僕らが払った料金は3000円ほど。1日平均10組3万円稼ぐとしても、スタッフ3人の日給程度だろう。施設の管理更新にまわす予算はあるのか心配になるけど、受付のおばちゃんの元気スマイルに会えば、そんな思いも吹き飛んでしまった。走り出せば風を切る爽快感、その運転手は僕だ! ヤチダモのこずえのトンネルをくぐり、清流の橋を渡って、キタキツネにもごあいさつ。たくさんの人に味わってほしいなー。頑張れ美深トロッコ王国!

    トロッコ運転中1

    トロッコ運転中2

★ 仁宇布駅(旧国鉄美幸線・昭和60年廃止)  8月1日

 美幸線の終点だった仁宇布(にうぷ)にある一軒宿・ファームイントントは、その名のとおり農業体験型民宿だ。ヒツジ400頭の飼育やジャガイモ栽培に取り組んでいるという。夕食のジンギスカン、ポテトグラタン、そして羊乳アイスクリームは、ここでしか食べられない味。まさに最先端の六次産業…民宿までやっているのだからその上を行っちゃっているかも。
 そして、ご飯を食べながら聞いたオーナー一家の仁宇布自慢に、さらに驚いた。人口たった70人あまりの仁宇布に小中学校があって、子供が19人通っているという。山村留学で都会から迎えた子、新規就農の移住者の子、さらに、これから学校に入る小さな子も何人もいるというから、すごい、を通り越してあり得ない数字だね。
 トントでは、美深で学校の先生をしているという若い女性2人と同宿になった。地元の人まで泊まりに来ちゃう宿なんて、素晴らしいねー。
 静かな静かな開拓地だけど、確かに明日につながる活気を感じた、仁宇布。これはもしや、ひょっとして、美幸線復活の日も近い?

    朝霧の牧場とお宿

    ひつじたち

★ 紋穂内駅、豊清水駅、咲来駅  8月2日

 美深からは、悠久の流れ・天塩川のカヌーツーリング体験。そしてカヌーを下りた美深温泉から歩くこと1時間、原始の川と、点在する離農者の廃屋と、広大なじゃがいも畑に囲まれて、その駅はあった。
宗谷本線・紋穂内(もんぽない)駅。
 駅前にお店なんて期待してない、でもどこかに自販機のひとつくらい…という願いもむなしく、周りには人の気配すらない。のど渇いたなー。途中で唯一、畑で農作業しているおばあちゃんを見かけたから、あの農家まで戻って「すみません水を一杯めぐんでください」と頼むのが最後の手段か。
 次の列車まであと1時間、ちょっとしんどい、夏空の下の待ち時間。

 でも、待ち焦がれた列車では、疲れものどの渇きも忘れるくらい、気持ちいい汽車旅が待っていた。全開に開け放した窓から、草いきれと川の匂い、牧場のかぐわしさ、ディーゼルの排気、焼けた線路…いろんな匂いがまぜこぜになって、飛び込んでくる。がらがらの車内、車窓を追いかけて右に左に席を動く。
 ああ、夏の各駅停車の、旅だなぁ。

     紋穂内駅にて

     運転台から

 2駅進んで豊清水。白樺林と牧草地に囲まれ、木造駅舎がポツンと建つこの駅で、列車すれ違いのため数分停車のアナウンス。いいね! すぐ反応して、ホームに下りるユウマとマコ。よしよし、ローカル列車の楽しみ方、わかってきたみたいだな。そういえば、のど渇いてたけど、「豊清水」はどこかに沸いてないのかな。
 ここ豊清水駅は、秘境駅全国ランキング28位(2014年度版)。「秘境駅」は、物好きな旅行者が私的に格付けしているサイトだけど、あれよあれよとブレイクし、本になるわ写真集も出るわ、秘境駅マニアが駅で年越しするわ、某線では臨時列車「秘境駅号」も走って…。ブームのおかげで宗谷本線のひと駅ひと駅の様子も全部ネットで調べられる。でもそれもどうなのかな。出会いとハプニングを楽しむのが、旅だと思うんだけど。
 ところが、そんな僕らを待っていたかのように、事件はここで起きた。行き違い列車が来る気配がなくて変だな、と思っていたら、運転手さんが乗客を集め、申し訳なさそうに頭を下げる。「この先の筬島~佐久間で倒木があり、ただいま不通になっているとの連絡がありました。復旧には相当の時間がかかる見込みで、この駅で当分の間停車します。」 ええっ!?全国28位の秘境駅で列車ストップ!?

 けっきょく僕らは列車をあきらめ、2駅先にある宿に電話して車で迎えに来てもらった。1泊2食2千円のライダーハウス咲来(さっくる)。と言ってもこの日はガレージに泊り客のバイクはなく、咲来駅を通る夜汽車の音を耳に(宗谷本線は夜9時近くなって復旧した)、ご主人と旅語り、人生語りの夜になった。最近の若い人は旅をしなくなったからねー寂しいよ、というご主人の言葉に、「僕はもっともっとあちこち旅がしたい、知らない場所を訪ねてみたい」と返したユウマ。
 うんうん、そうかそうか。
 息子の言葉に、ちょっとほろっときた、父でした。

    豊清水駅にて

    長距離鈍行の旅
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