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 なおきち・かこきち

Author: なおきち・かこきち
息子4号、生まれました!
表丹沢のふもと、茶畑と牧場に
囲まれた家。ヤギ親子とともに
「命のつながりを感じる暮らし」
楽しんでいます。

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麓日記

畑仕事。雑木林。親子でカエル捕り。 ときどき、旅。 丹沢山麓での田舎暮らし、 紹介します。

2016.03
26
(Sat)

やこうれっしゃ 

札幌と青森を結んでいた夜行急行はまなすが、今日のダイヤ改正で姿を消した。
昔ながらの開放式B寝台に普通座席車、グリーン車改造のデラックスシートにカーペット車
いろんな車両をごちゃ混ぜにつなげて走る。大きな駅なら夜中でも律儀に停車する。
豪華個室寝台列車とも、ましてや新幹線ともぜんぜん違う、最後の正統派・夜行列車。

やこうれっしゃ

そんな旅への思いを込めて、今日は1冊の絵本を紹介します。
西村繁男さんの「やこうれっしゃ」。
描かれているのは、1980年ごろの急行「能登」。
上野から金沢へ。なつかしいEF58が旧型客車を引く夜行列車だ。
ページをめくると、そこには、寝台車や座席車の断面とお客さんの絵があるだけ。
文字の説明や会話は一切ない。
だけど、1枚1枚の絵をよーく見てみると・・・

大きな紙袋を手に缶ビールを飲んでいたおじさんが、終着駅の改札では、子どもにおもちゃの箱を渡してる。B寝台車ではしゃいでいた兄弟を金沢駅で迎えているのは、おじいちゃんとおばあちゃんだろうか。すみっこに見える列車の背景も、ネオン街から真っ暗な田んぼに変わり、トンネルを抜けると雪が舞っている。
言葉などなくても、夜汽車のストーリーがちゃんと語られているのだ。

そして驚嘆することは、この絵本が発刊以来30数年、版を重ね、
今も普通に書店の絵本売り場に置かれていること。
金沢へは北陸新幹線で2時間半、夜汽車の旅なんて昭和の残像に過ぎないのに。
大人の郷愁だけではない、子どもにも感じられる何かが、そこにあるのだろうか。

そういえば2年前、小学生の息子2人を連れて「はまなす」に乗ったときも
子どもたちは懸命に眠い目をこすって、暗い車窓に 見いってたなあ。
午前3時、停車する気配で浅い眠りから覚めると、大きな荷物を抱えてホームに降り立つ人がいる。こんな時間に、誰か迎えがあるのだろうか、どんな事情で旅しているのだろう。
そんなことをぼんやり考えながら、またうとうとと、夢の世界に戻っていく・・・。

夜汽車の旅の、心象風景。旅のカタチは変わっても、語り継がれていくものと、信じたい。
さようなら、急行はまなす。さようなら、僕らの、やこうれっしゃ!
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